Search Engine Strategies 2005 Conference & Expo 講演を終えて
2005.4.27 深田 優
4月20日、IDG主催の『Search Engine Strategies 2005 Conference & Expo』において講演をさせていただきました。これまで何度か公の場で講演をさせていただく機会がありましたが、聴衆のほとんどは情報システム部門の方で、今回のように企業のマーケティング部門の方を前にしての講演は多少緊張はしたものの、多数の方に参加していただき、非常にやりがいを感じました。
さて、今回、私は『検索サービスによるビジネスチャンスの拡大』というテーマについて、お話をさせていただきました。ポイントをまとめると次のようになります。
- 企業は、Webサイトを通じて、マーケットに関する様々な情報を蓄えてきている。そしてアクセスログの分析など、その情報をなんとか企業活動の中で活かそうとする取り組みも見られる。その一つとして、ユーザ(顧客)が何を求めているかを特定し、その「求めているもの」に関連する情報を提供しようという流れがある。そして、これを実現するために、蓄積したデータを様々な角度から分析し、加工する技術が求められている。
- 企業は、企業内外に氾濫する情報/ナレッジを活用するために、検索サービスやポータルといった機能を活用することでリスクを軽減し、マーケティング戦略に活かす有効なソリューションを模索している。
- Web検索サービスは、単なる情報の収集を目的として利用するのでなく、何らかの経営課題を解決する手段として、戦略的に活用すべきである。そのためにはWeb検索サービスの利用に対する明確な目標を設定し、目標の達成度を評価し、そして、継続的に改善する体制が求められる。
の以上3点です。
最近は、インターネットの利用者の拡大とともにSEO/SEM(*)というWebマーケティングの重要性が高まっています。この新しい考え方と、従来からあるWeb上の様々なマーケティング手法を組み合わせて、サイトへの誘導、購買の喚起、認知度の向上、ブランド力の向上などを目指していくことが今後必要になります。インソースかアウトソースかという議論はあるにせよ、企業がこうしたWebマーケティングサービスを活用していくには、『お客様がそもそも何を考えているか?』、『お客様は我々に何を望んでいるか?』を見つけ出すためのデータが必要であることは言うまでもないでしょう。
お客様のお考えをきちんと分析した上で利用者を特定し、戦略にフィードバックをかけていく。
是非、このような考えを弊社も浸透させていきたいと考えています。
(*) SEO: Search Engine Optimization, SEM: Search Engine Marketing
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